このブログでは心理学、脳神経科学、自己啓発やビジネス関連の書籍など、僕が役に立ったと思う本をご紹介しています。ブログを書き始めて二ヶ月ちょっと経過しましたが、おかげさまで何とか続いています。読書からは本当に色々な知識を得ることができるので、今後も書籍紹介は着々と続けていきたいと思っています。今日はその「読書」について僕の思うところを書いてみたいと思います。
本を読む方は沢山いらっしゃると思いますが、その目的は様々です。僕はその目的を大別すると、下記の二つになるのではないかと思っています。
- エンターテインメントとしての読書
- 知識を得るための読書
読書をエンターテインメントとして楽しんでいる方は、やはり小説等を多く読まれる方が多いと感じます。僕は小説はあまり読まないのですが、そういう人に言わせると、本を読むのがリラックスする手段の一つなんだそうです。僕は逆に読書する時はかなり構えて読んでしまうので、リラックスの手段として読書を活用できるというのはうらやましい限りです。
もう一つの目的は、知識を得るための読書。知識を得る、という目的があればどんな本であれこちらに入ると思いますが、特に学術書や解説書、技術書などは典型だと思います。僕の中では一昔前まで読書と言えば技術書オンリーでしたが、必要に迫られてのことだったので、楽しむという感じではありませんでした。
目的が違うのだとすれば、読み方にも違いが出てくるはずですよね。エンターテインメントとしての読書では、楽しむことが重要なので僕のように構えて読むのではなく、リラックスして、文章表現やストーリーを味わい尽くす、という感じになるのでしょう。物語のクライマックスで、次のページをめくるワクワク感は何とも言えないものがありますよね。そもそもエンターテインメントに「効率」という言葉はそぐわないので、好きなように楽しく読む!これに尽きると思います。
一方、知識を得るための読書は成果が重要になってきます。何か新しい知識を仕入れるために読んでいるのに、何も得るものがなければ当初の目的が達成できていないことになります。僕はこちらの読み方で読書をすることが多いのですが、色々な本を読んでいるうちに何となく効率よく読むためのコツのようなものが見えてきた気がします。これ以降、そのコツについて書いてみたいと思います。
僕が最も重要だと思うのは、知りたいポイントを明確にしてから読むということです。読書の目的は「知識を得るため」「ヒントが欲しい」「技術を習得する」等だと思いますが、それをどれだけ具体化できるか、が大切です。言葉を換えれば、読む前にはっきりとした形で質問を用意しておくのです。これには二つの意味があります。
一つは、そもそもその質問によって読むべき本が変わってくるということ。本選びを間違ってしまったら、目的を達成することは難しいです。そしてもう一つは、質問を明確にしておくと、必要な情報が頭に入ってきやすいということです。ペラペラと流し読みしていても、質問に意識していれば知りたいことについて書かれた箇所が頭に飛び込んで来る感覚です。
これ以外にも、以下のようなポイントがあると考えています。
- 目次の大切さ
目次は本の構成を表現した、いわば設計図です。目次を眺めることで、本の内容や話の進み方を大まかに把握することができます。ここに自分の必要としている情報がない場合はその本は目的に合っていないのかも知れません。また、どの部分をより力を入れて読むべきかがわかります。 - 本を買う場所
皆さんは本をどこで買っているでしょうか。実店舗には「立ち読み」と「買ってすぐ読める」というメリットがありますよね。一方、Amazonは「品揃えの多さ」「他の読者のレビュー」、そして「関連商品の提示」という大きなメリットがあります。僕は、ジャンルにこだわらずふらっと本を見つける時は大型書店に、一つの分野を掘り下げる時はAmazon、という使い分けをすることが多いです。いい本に巡り合う、というのも読書から成果を出す大事な観点ですよね。 - 得た知識を定着させる
せっかく読んでも、その内容が定着しなければ意味がありません。悲しいかな、本を読んだ時はなるほど、と思ってもその後急速に忘れてしまうものです。そうならないために、読んだらできるだけ早くアウトプットしてみると定着しやすいと思います。技術書であれば本の内容に従って実際に手を動かしてみる、知識であれば自分なりにまとめてみる、等です。実はこのブログにもそういう意図があります。アウトプットを意識すると読む時の理解の度合いも変わってくると思いますよ。
他にも挙げていけば「買うかどうか迷った時はとりあえず買っておく」など色々ありますが、もはやコツというよりポリシーになってしまいそうなのでやめておきます。
さて、最初に取り上げた読書の目的についてですが、少し補足したいと思います。それは、「知識を得るための読書」をしていても、楽しいと感じる瞬間はあるということです。もちろん、しょうがなく読んでいる時はなかなか楽しいとは思えませんけどね。僕は自発的にどんどん本を読むようになって、自分の知的好奇心が満たされていく楽しさ、自分の見識が広がっていく楽しさがやっとわかってきました。
同じ様に、「エンターテインメントとしての読書」をしている時でも、その中から知識を得たり、何かアイデアがひらめいたりということは起こりうるはずです。つまり、本を読む上で何らかの目的はあるのでしょうが、目的と違った思わぬ効果が出ることもあるということですね。最近は、もしかしたらそういう本が「いい本」なのかも知れない、と思うようになりました。そんな「いい本」に数多く出会いたいものですね!