「最強のふたり」を観てきました

昨日、映画館で「最強のふたり」という映画を観てきました。最近CM等でよく見かけていて、気になってたんですよね。公式サイトには、以下のようなあらすじが書いてあります。

別世界に住むふたりが、まさかの友となる。
事故で首から下が麻痺した大富豪と、彼を介護するスラムの黒人青年。
最強のふたりが、無敵の人生に乗り出した!

ちなみに、この映画は実話を元にしたお話だそうで、映画の一番最後に本人映像も出てきていました。英語のタイトルは「Untouchable」となっており、どういう意味でUntouchableなんだろう?と思っていたら、この単語には「無敵の~」という意味があるようですね。

さて、観終わっての感想です。まず、全体的にはコメディタッチで笑いどころが随所にあり、とても楽しめました。が、決してそれだけの映画ではなく、「全く境遇の異なる二人の間に築かれていく友情」というテーマが全体を貫いており、観終わった時にとてもすがすがしい気持ちになることができました。また表情などの微妙な演技が素晴らしいので、感情移入しやすかったです。そうそう、あと音楽もいいですよ!

よく考えてみれば主人公の二人は、貧困 vs 富豪、健常者 vs 障がい者、黒人 vs 白人、ソウル好き vs クラシック好き、などなど、これでもかというコントラストで描かれています。それでも、というかそれだからこそ、表面的ではなく、人間の深い部分での絆ができたのだろうと思います。

昔アル・パチーノ主演の「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」という映画がありました。細かい設定は違いますが、境遇の異なる二人の絆、という意味では似た雰囲気を感じました。主人公の一人が偏屈おじさんというところもそっくりですし。こちらも是非観て頂きたい名作だと思います。

それと、この映画はフランスの映画なので言葉は当然フランス語です。フランス語をじっくり聞く機会はあまりないのですが、改めて聞いて、可愛らしい言語だなと感じました。勿論、その辺りも俳優さんの力量なんでしょうが。特に、黒人青年(ドリス)役の俳優さん、オマール・シーの笑顔が最高でした。この人、元々はコメディアンなんだそうです、納得。

映画とは関係ないですが、隣の席で観ていた知らない女の子が、途中所々で爆笑し、最後には号泣してました。僕はどうしても人前で泣くのをためらってしまいますが、隣の女の子は映画を楽しんでるなぁと少々うらやましく思いました。

というわけで、月並みな表現ですが、笑いあり・涙ありの素晴らしい映画だと思います。観終わった時にすがすがしい気持ち、優しい気持ちになれると思います。機会があれば、是非観てみてくださいね。

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