「星の旅人たち」を観てきました

今日は映画の話題です。昨日から公開の「星の旅人たち」という映画を観てきましたので、感想を書いてみたいと思います。

皆さんは、スペインの聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラをご存知ですか?ここの大聖堂にはイエスの使途の一人、聖ヤコブの遺骸が祀られており、世界中から巡礼者が集まるそうです。巡礼路のうち、スペイン国内の道は「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」として世界遺産にも登録されているとか。

この映画は、このサティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼のお話です。会場でもらったパンフレットのあらすじにはこう書いてあります。

人生の”道”を見失った初老の男がひとり。アメリカ人眼科医のトム(マーティン・シーン)は、ひとり息子ダニエルの突然の訃報に、途方に暮れる。サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の初日、嵐に巻き込まれ、不慮の死を遂げたというのだ。果たして、ダニエルは何を想い、旅に出る決意をしたのか?トムはその真意を確かめるべく、亡き息子のバックパックを背にサンティアゴ・デコンポステーラへの旅立つ…。

僕はかねてからこの巡礼路、とても興味があったので、この巡礼路を舞台にした映画が上映されると聞いて、どんな話かもわからず見に行きました。上映している映画館は東京では2ヶ所のみというひっそり感。おもしろいのか?という若干の不安感もありましたが、結論から言えば、素晴らしい映画でした。本当に観に行って良かった。

巡礼路と言っても、現在では敬虔なクリスチャンだけでなく、様々な人が様々な目的で集まるのだと言います。この映画にも、色々な事情を抱えた仲間たちが登場し、主人公と旅を共にしていきます。あらすじを見て暗い話かと思いましたが、所々にユーモアもあり、劇場内でも笑いが起こっていました。

基本的には巡礼の道を歩き続ける、という内容なので、派手なイベント等はなかなか起きませんが、それが逆に登場人物の心の機微とも言うべき微妙な心情を際立たせているような気がします。気が付いたら思わず感情移入させられていました。

あと注目すべきポイントは、巡礼路の風景がとても綺麗なところですね。Blu-rayが出たら買おうと思います。しかしこの巡礼路、なかなか条件的に難しいとは思いますが、一生のうちに一度は行ってみたい、という気持ちがより一層強くなりました。

よく人生は旅に例えられますが、この映画もそういったメッセージ性を強く持っているような気がします。もし機会があれば、是非観てみてくださいね!お奨めです。

最後に。これは余談ですが、主人公(マーティン・シーン)とその息子役(エミリオ・エステヴェス)の俳優さんは実際の親子だそうです。めちゃくちゃ似てます。エミリオ・エステヴェスは監督・脚本も担当しており、お父さんのためにこの脚本を書いたのだそうです。マーティン・シーンはインタビューの中で「この30年間で一番の役。それを息子が書いてくれた。感謝している」と、語っているそうな。なんだかとても素敵な親子ですね。

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